昔は髪が抜けるということ、つまりハゲることの要因は遺伝だと考えられていました。
父と息子が同じ髪型になっていっていたからです。
しかし確かに遺伝の人もわずかながらにいますのでゼロではありませんが、全体的の割合で見れば少ないことが分かってきています。
多くの抜け毛の原因は生活習慣にあると言われています。
父子は同じような環境で生活し、同じものを食べます。
昔は同居する家族も多かったことから、大人になるとますます同じような生活になっていったために、遺伝と勘違いされていた人も多かったのではないでしょうか。
最近は同居する家族は少ない上に、早々に一人暮らしを始める若者も珍しくありません。
しかしそれが逆に抜け毛の原因になることもあります。
一人暮らしをしている多くの人の生活習慣は乱れていることが多いのです。
朝、昼、夜のバランスのよい食事など一人分の料理を作るという手間に省かれてしまい、外食や店で買ってきた好きなものばかり食べるようになったりします。
夜遅くまで仕事に追われたり、遊んでいたりで睡眠が不足したりしてしまえば、髪にまともに栄養は届きません。
勿論、生活習慣だけではなく、男性ホルモンが過多になってしまったことによる「壮年性脱毛症」という症状のことが原因とも考えられます。
他にもストレスによって自律神経が緊張して血管が縮小して血流が悪くなることによって、末端まで栄養が行き渡らなくなり、毛根に栄養がいかないために髪が育たないということもあります。
また洗髪しなければ汚れなどによって毛根が詰まり、髪が抜ける原因になりますが、洗いすぎても抜け毛になってしまいます。
市販のシャンプーの多くは頭皮に対してあまり優しくはありません。
洗うとすっきりするというのは余計な皮脂まで取り除いているということでもあるのです。
皮脂が剥がれると新たな皮脂が分泌されますが、それが過剰になると毛根が被われてしまうということにもなり、育毛の妨げになります。
頭皮に優しいシャンプーでマッサージするように洗いましょう。